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平成30年度事業計画
自 2018年4月 1日
至 2019年3月31日【基本方針】 わが国の経済再生は政策効果もあってか、僅かではあるが雇用・所得環境の改善が進展する緩やかな回復基調が見られますが、本来の民需を中心とした景気回復が強く望まれます。
さて、私たちはいま、諸先輩方が築いた歴史や伝統ある業界組織を継承する上で、非常に困難な状況に直面しております。これまでも幾度となく直面した厳しい環境のもと、同業者の仲間意識や協調と連帯で不透明な明日に果敢に立ち向かい、今日まで何とか全国の組織を前に進めてきました。
しかし近年は、次代に向かう事業継承の【架け橋】の前で暗中模索をしています。
業界組織の貴重な繋がりであるネットワークに大きな意味をもっているだけに、これから求められる業界組織の在り方、方向性をどうすべきか、これまでも「出口なしの状態に陥る」試練が幾度かありました。しかしここに至り、究極の議論を交わすときにきています。互いに向き合って真摯に叡知を出し合い、全方位から組織の存立意義を考える。その道標を示す時期にきていると思います。
この1年、基本的な事業活動は継承しますが、しかし現実的に事業は縮小を余儀なくされることになります。緊迫する「財政危機」にどのように対処すべきか、覚悟をもって対応策を講じなければなりません。今後の財政の健全化にあたっては、これまでの慣行を打破して先に進めるのか、そこに“兆し”が読み取れるのか、いま私たちには冷静な判断と決断が求められています。
多難な厳しい財政環境のもとで、縮小した「事業計画」による組織運営になりますが、いまある立ち位置で主要事業の効果的な活動を取り組んでまいります。
1,多士済々で十人十色(十社十色)の個性豊かな組合員が集う集団(団体組織)
2.「コミュニケーション・デザイン」の一翼を担う集団(団体組織)
3.業界内外に向けた情報発信し、存在価値を示す
限りある事業内容ではありますが、いままで以上に情報発信を強化させ、情報提供に注力する事業活動に取り組んでまいります。全国の組合員皆さまのご理解とご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
Ⅰ.[事業戦略]事業の推進
【実施事業】
1.業界内外に向けた情報発信で、存在価値を示す
私たちはこれまでの事業実績を踏まえ、次代を意識した【架け橋】となる事業「情報発信・提供」の推進に努める。
個々の企業のそれぞれに異なる「得意技」を、長年にわたって各社各様に伝承しながらビジネス展開し、揺るぎない独自のアピールをしてきた。伝承された「製版技術」「組版技術」のノウハウを、時代に即応した企業集団の“伝えたい情報”を“伝えたい人”への「情報の発信源」として、その組織の存在価値を示す活動を展開していく。
1)機関誌・月刊『gcj』の発行と誌面構成の充実を推進
①日本グラフィックコミュニケーションズ工業組合連合会(以下、GCJと略す)が発行する機関誌・月刊『gcj』の編集・制作を通じ、GCJからの周知、報告など充実した広報活動を展開していく。
②機関誌・月刊『gcj』で経営、技術等さまざまな分野の情報収集、情報提供に努める。
2)ウェブサイトの充実を図る
GCJの公式サイト【GCJホームページ】(https://www.gcj-page.or.jp/)、そしてポータルサイト【GCのトビラ】(http://gc-tobira.jp/) の内容の充実、情報収集に努めていく。
①公式サイト【GCJホームページ】の充実を図る。
公式サイト【GCJホームページ】を通じ、連合会活動の情報発信に努め、広報活動の一層の充実を図る。内外に向けて業界の存在感を高め、その活性化を図っていく。
②ポータルサイト【GCのトビラ】の充実を図る。
GC東京が事業運営の主体となって推進する。業界内外の認知度も高まり、徐々にアクセス数が増えてはいるが、さらなるポイント増加にむけた向けたコンテンツの一層の充実に努める。ユニークなビジネスの取り組み、制作に関わるソリューション情報、制作会社検索などの役立つ内容のコンテンツを充実させ、関連する顧客へ広く紹介していく。
3)各種情報等の収集・提供
中小企業を支援するため、関係官庁等の各種関連情報の収集・提供に努めていく。
2.環境保護対策の推進
1)環境保護印刷推進協議会(E3PA)への協力
GCJが主幹団体として環境保護印刷推進協議会(E3PA)の主導的な役割を果たし、事業推進に協力する。
E3PAの推進する認証制度<環境保護印刷マーク(クリオネマーク)>の普及、啓発に全面的な協力を行う。同協議会の各種事業活動を支援する。
2)一般社団法人日本印刷産業連合会等の「環境関連事業」への協力
①「グリーンプリンティング認定制度」への協力
一般社団法人日本印刷産業連合(以下、日印産連と略す)が推進する認証制度「グリーンプリンティングマーク(GPマーク)」の事業活動への支援や制度の普及、啓発に協力する。
②「環境優良工場表彰」への協力
日印産連「環境優良工場表彰」は環境に配慮した環境優良工場の表彰制度に協力する。
③日印産連が実施する環境保全関連の事業に協力する。
3.日印産連の各種事業への協調
日印産連は印刷産業の情報化やグローバル化の進展に対応した社会との関わりで、印刷産業の果たすべき役割と印刷産業の「社会的責任(CSR)」を踏まえ、その遂行に寄与するための活動を事業目的として推進している。私たちGCJは、これらの各種事業に理解と協調を持って、事業運営のための委員派遣などに協力する。
Ⅱ.[組織対策]事業の推進
【一般事業】
1.組織基盤・運営対策事業の推進
1)全国8会員(工業組合)の組織基盤の確立
①全国8会員(工業組合)と緊密に連携し協力を深めながら、組織基盤の強化、確立に努め事業活動を推進する。
②連合会の事業活動などを通じて、全国8会員(工業組合)の組合員が仲間意識を感じられる組合組織の活動を展開する。
③全国8会員(工業組合)が共有する課題(テーマ)等を連携・協力して事業の活性化に努め、変化に対応した効果的な事業運営に努める。
2)運営基盤や事業運営などの全方位からの検討
連合会の事業運営が厳しい環境のなか、緊急かつ危機的状況の財政を見据えたこれからの「組織」のあり方や運営基盤の確立など、全方位からの検討が求められている。この頻拍する「財政危機」の状況にどのように対処すべきか、その覚悟を持った対応策を講じる。
2.各種事業の推進
1)各種関連事業の推進
私たちを取りまく「経営」並びに「技術」に関する情報収集、提供に努めていく。
2)福祉共済事業の推進
各種共済の加入促進及び共済事務の合理化を図る。全国8会員(工業組合)と協力して各種共済制度の加入促進を進めていく。また、一般財団法人全国中小企業共済財団(全共済)と連携し、事務の合理化、効率化を図っていく。
3.第62回 日本グラフィックコミュニケーションズ工業組合連合会名古屋大会の協力
業界の発展及び全国組合員の交流促進のため、中部グラフィックコミュニケーションズ工業組合(GC中部)の主管で、2019年5月17日(金)に「第62回日本グラフィックコミュニケーションズ工業組合連合会名古屋大会」を挙行する。
開催準備にあたっては、主管するGC中部が運営の中心にあたるが、全国の工業組合が全面的に連携し、協力をする。
【開催要項(概要)】
第62回日本グラフィックコミュニケーションズ工業組合連合会名古屋大会◆開催日時 2019年5月17日(金)
◆開催場所 ホテル花水木 三重県桑名市長島町浦安 333
◆テーマ 「朝まで語ろう、本音で語ろう、GCJ」
◆宿 泊 ホテル花水木
■主な開催趣旨(概要)
名古屋駅からバスで約1時間の距離にある都市近郊の温泉リゾート「ホテル花水木」で、式典、懇親会、宿泊をセットにして行う滞在型の大会です。温泉を楽しみながらリラックスし、また宴会スタイルで酒を酌み交わしながら GCJについて本音で語り合える交流の場づくりをめざします。
4.関係諸官庁・関連諸団体への協力
全国の組合員ならびに業界の発展向上に資するため、経済産業省をはじめ中央関係諸官庁・関連団体との折衝を活発に行っていく。