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2023年度(59事業年度)事業計画書
自2023年4月 1日
至2024年3月31日
結集 GC Power
「情報共有と組織強化によるビジネスの拡大」
【基本方針】
新型コロナウイルスの蔓延、燃料費や用紙など印刷関連資材の価格高騰は我々GC業界へ大きな影響を与えてきました。この先は常にWithコロナ環境の中で各社が発展していかなければなりません。製版、写植という各社が培ってきたコアな技術は守りつつも新たな市場に向けた大きな飛躍が必要です。印刷前工程の各社が集まった集団、いち早く業態変革した集団だからこそ出来る技術の集結とこれからの変化に負けない新たな発想の集結こそがグラフィックコミュニケーションズ工業組合の強みであり他の組合との差別化です。
今期も引き続き、これまでの事業実績を継承しつつ加入企業にメリットがある事業を展開します。各社の利益につながる情報発信、経営者及び従業員のスキルアップ、更には各社の技術的な情報交換と設備、人材、スペース等の有効活用、様々な情報を共有し各社が新たなビジネスにチャレンジできる環境を提供します。
今年度は、昨年実施した5つの実施事業に日本印刷産業連合会が進めるSDGsに賛同し環境保護・情報セキュリティ事業を一般事業から実施事業に変更し、各社に必要な情報提供を行います。また財政回復事業の名称を組織強化事業に変更し、今後の組合運営継続を軸に各地区工組と今まで以上に連携を取り地区工組の主催する事業をGCJとして共有します。また、東京大会で共有した各社の設備を組合企業間の連携を強化することで有効に活用し、各社が営業品目を増やし、より強くなれるような仕組みのGC東京にて構築し実験的ですが着手します。
多難で厳しい組織運営が続くなか、諸先輩が築き上げた歴史ある団体組織を継承し、組合員の皆さまの叡知を集め、いち早く業態変革をした我々だからこそできる独自性のある事業展開をいたします。是非とも、組合員の皆さまの事業活動へのご理解と積極的なご参加、ご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
日本グラフィックコミュニケーションズ工業組合連合会の「2023年度事業計画(案)」は次の通りです。
【実施事業】
私たち日本グラフィックコミュニケーションズ工業組合連合会(以下、GCJ)は、これまでの成果、実績をもとに、組合員企業にメリットがある事業を展開します。
1.存在価値事業 GC東京存在価値事業委員会+GC近畿
製版、写植、DTP技術を前面に存在価値のある組合を確立する
各社が培った技術と経験をもとに印刷前工程の重要性を発信し、他団体とは違うプリプレス技術の重要性を業界内外に知らしめる活動を行い、存在価値のある組合にする。
- GCJ地区工組とタイアップし、組合員に有益な情報発信やセミナー等の検討および実施
- 賛助会員発信の情報提供や主催イベントへのタイアップ事業として検討および実施
- デジタル印刷機などプリプレス周辺機器やサービスといった見学会の検討および実施
- 他
2.情報交換事業 GC東京情報交換事業委員会
「組合企業間の情報交換」をテーマに事業活動
組合員企業の事業内容を共有し、情報交換する事で各社の利益に繋がる活動を行う。
東京グラフィックコミュニケーションズ工業組合(以下、GC東京)と連携し“伝えたい情報”を“伝えたい人”へ発信する。
業界PR、組合員企業のPR、を行い組合員各社が新たな人材を獲得できる活動を行う。
(1)機関誌・月刊『gcj』の編集・誌面構成に協力 掲載内容の変更実施
GCJの発行する機関誌・月刊『gcj』の編集・制作に協力する
- 月刊『gcj』にて各社の取り組みを紹介、月2社以上(東京1~2社、地区工組1社)組合員の主業務、新規業務、不足業務等を公開し業界内外から仕事を受注する
- 月刊『gcj』の発送先の見直しと拡大組合員だけではなく他団体等へも発送する
- 各社の人材募集情報を収集しGC業界に新たな人材を獲得できる紙面を作成する
(2)GCJ理事会の事業活動の理解と協力を図るため、「理事会報告」等の情報を事務局より配信
(3)「ウェブサイト」の内容の充実、情報収集の推進
【GCJの公式ホームページ】【GCのトビラ】の統合
ホームページ、トビラから重要事項を抜粋し簡素化すると共により注目度を上げるwebサイトに改修する。新H.Pにて月刊『gcj』に掲載した各社の記事をアップし情報発信することで組合員企業の価値を訴求する。
また、最新の組合員情報をまとめ迅速な連絡網を再構築する。
BCP対策も視野に入れ組合間の情報交換を強化する。
3.人材育成事業 GC東京人材育成事業委員会+GC中国
「組合企業の経営者及び従業員の育成」をテーマに事業活動
(1)経営等の関連事業の推進
業界を取りまく経営環境に関する情報収集、提供に努める
(2)技術動向等の関連事業の推進
業界が取り組むべき技術環境に関する情報収集と提供に努める
(3)経営者及び従業員の育成
1 GC東京で企画を立て組合員に有益な勉強会を実施する
(主催地はリアル参加、全国にはリモート参加を促す)
2 GC中国とGC東京がタイアップし組合員に有益な勉強会を1回実施する
(具体的なテーマは人材育成事業委員会+GC中国にて決める)
年2回以上実施予定
4.組織強化事業
GC東京組織強化委員会+GC東京生産シェアプロジェクト
組織基盤・運営対策事業の推進
(1)全国8工組、組合組織の基盤強化の推進
1 GCJ三役常務会をGCJ理事会に変更し年間4回実施する
(5月、8月、11月、2月)
5月総会、2月GC東京新春の集い 8月、11月は完全リモートで実施
2 組合組織の基盤強化を図るため、財政の安定化と運営対策に努める
・機関誌月刊gcj広告費用獲得活動
・収益事業の模索と支出内容の見直し
・スケールメリットを生かした収益事業実施
3 全国8工組の組合員が事業活動などを通じて仲間意識を感じられる活動を展開する
4 事務業務の強化と効率化を図る
事務局業務の役割分担を明確にし効率化を図り費用を削減する
(2)組織増強(「組合員」及び「賛助会員」)への取り組み
1)組合員増強の促進
- 組合組織の基盤確立を図るため加入促進に努めていく
- 業界と関連性のある業態に加入を推進していく
2)賛助会員の加入促進
- GCJと関係・関連の深い業界企業へ積極的に「賛助会員」の加入促進を図る
- 組合員同様の情報提供や、交流の場を通じて組合員とのコミュニケーションの機会の増大に努める
- 賛助会員候補会社のプレゼンテーション機会を提供する
3)GC東京青年部結成に向けた準備
東プロ協組青年部青樹会、若葉会を中心メンバーに青年部を立ち上げる(東京)
組合存続のためにも青年部は必要と考える。
4)GC東京生産シェアプロジェクトチーム(仮)
組合間ビジネスの拡大と各社の事業範囲拡大を目的とし、組合員企業の所有する生産設備のシェアシステムを構築する。
機械稼働率向上を図ることで価格を抑え受発注の双方にメリットを生み出し、業務範囲の拡大により各社を発展させ組合活動の意義を訴求する。
(今年度はGC東京理事にてテスト形式で開始)
5.コミュニケーション事業 GC東京コミュニケーション事業委員会+GC四国
「組合員のコミュニケーション」をテーマに事業活動
組合員の懇親の場、各地区工組との交流の場を提供する
各種イベント後の懇親の場の設定、組合員の交流を図る
- 大会及び集会の企画運営
大会は4年に1度東京で開催 2023年度は四国での集会を実施 - 「新春の集い」の実施 (2024年2月予定)GC東京主催
- GCJ総会懇親会、理事会懇親会などの企画運営
- 各地区工組で開催されるイベントの周知
6.環境保護事業 環境保護情報セキュリティ委員会
(1)日本印刷産業連合会が奨めるSDGs推進に協力
業界に関わる様々な環境問題に対応する為の勉強会の実施や他業界主催勉強会などの参加と情報提供。
(2)環境保護印刷推進協議会(E3PA)への協力
GCJが主幹団体として主導的な役割を果たす環境保護印刷推進協議会の事業活動にGC東京も協力支援をする。
同協議会の推進する認証制度<環境保護印刷マーク(クリオネマーク)>の普及、啓発に全面的な協力を行っていく。
(3)各種環境関連制度等の情報提供と啓発
行政や業界全体が進める環境保全に向けた各種の取り組みと、私たち業界に関わる環境関連の各種情報提供と啓発に努めていく。
(4)一般社団法人日本印刷産業連合会「環境関連事業」への協力
1)「グリーンプリンティング認定制度」への協力
一般社団法人日本印刷産業連合会(以下、日印産連と略す)が推進する認証制度「グリーンプリンティングマーク(GPマーク)」の事業活動への支援や制度の普及、啓発に全面的な協力を行っていく
2)一般社団法人日本印刷産業連合会「環境優良工場表彰」への協力
本表彰は環境に配慮した環境優良工場の表彰制度及び同会が実施する
環境保全関連の事業に全面的な協力を行っていく
3)経済産業省 産業構造審議会 産業技術環境分科会が奨める「カーボンニュートラル」行動計画に参画(データ収集に協力)
4)各種セミナーへの参加
5)環境関連法令等の情報収集・提供
関連法令等による職場環境改善、労働安全衛生等の理解並びに対策に資するため、関係官庁・団体等の情報を収集して情報の提供、発信に努めていく
7.情報セキュリティ事業 環境保護情報セキュリティ委員会
(1)情報セキュリティ対策の整備
企業の「情報セキュリティ」が社会的な重要テーマになり、その取り組みが求められている「情報セキュリティ」対策に関する情報提供や啓発に努めていく
- 政府が推進する「サプライチェーン・サイバーセキュリティ・コンソーシアム(SC3)」事業に協力
- セミナー等への参加と情報提供
(2)「知的財産権」の啓発・普及を推進
「知的財産権」に関する認識、喚起を促していく
【 一 般 事 業 】
1.日本印刷産業連合会からの情報を全国へ発信
GCJから派遣された各委員会での情報を事務局を通じて地区工組へ伝える
2.共済・福利厚生の推進
(1)福祉共済事業の推進
各種共済の加入促進及び共済事務の合理化に努める。GCJと一般財団法人
全国中小企業共済財団と連携、協力して、「生命共済制度」、「退職共済制度」
等への加入を促進するとともに、事務の合理化、効率化を図っていく
(2)福利厚生の実施
慶弔見舞金制度等の実施
3.関係諸官庁・関連諸団体への協力
(1)関係官庁との折衝
- 全国の組合員ならび並びに業界の発展向上に資するため、経済産業省をはじめ中央関係諸官庁との折衝を活発に行っていく
- 関連教育機関及び専門学校への協力
GC業界の認知度アップと人材確保のため幅広い関連教育機関との連携を強化する
(2)関係団体との折衝
- 関係団体が主催するイベント等に参加し情報収集と関係性の強化に努める
- 関係団体が主催するセミナー等にGCJ会員が参加できるよう折衝する