漫画を使ったプロモーション

GC東京

日本のクールジャパンの代表格として漫画やアニメが世界に発信されているように、日本の戦後の漫画の発展によって、多くの漫画家と漫画編集者、漫画制作者が活躍するようになりました。漫画というメディアは人々に日常的に親しまれているものでありながら、その創作から編集・制作は一般のグラフィックデザインと比べると、まだ特殊な要素があって、専門的な会社に頼らざるをえない状況です。

漫画表現のメリット

漫画は紙媒体の中では非常にとっつきがよいので、文章で長々と説明されていても読まれない内容でも、漫画を使った表現であると読みたい気にさせることができることから、商品の説明をするためのオリジナルの漫画を作成する場合があります。
しかし漫画の出版は漫画家とのコネクションがないとできないために、日ごろから多くの漫画家の先生とコンタクトのあるプロダクションや制作会社を探すのが大変かもしれません。また依頼したい漫画家は必ずしも高名な先生でなくても、クライアントの仕事の内容から考えて、有名な人ではなくても適した人に依頼してもらえるところがいいでしょう。

事例

トレッキングやスキーのストックのメーカーのプロモーションを漫画のストーリーで本にした例では、販促のストーリーをクライアントと打ち合わせし、編集プロダクションが販促の本のストーリーを制作して、そのストーリーを漫画家に見せてコマ割を作って絵を描いてもらって、トータル2ヶ月くらいで58ページの冊子を制作したものがあります。この冊子は販促物として顧客に無料で配布されましたが、好評だったので増し刷りが必要になったそうです。
内容は登山のシーンに合わせて、ストックの使い方を漫画で説明したものです。文章で読むと時間がかかる場合でも、コミックスなら自然にすぐわかってしまうので、取り扱い説明書や注意の喚起など、紙の本では読み飛ばされてしまうおそれのある内容でも読者を引き込むことができました。

表紙
見開き

また、ある家では300年前の家系図が出てきたことが発端で、その家系の歴史を漫画で紹介するものを制作しています。関が原の戦いから自分までの歴史をストーリー化して、漫画家に描いてもらって、自費出版するようなかたちです。
このように既存の漫画出版とは異なる分野であっても、漫画の企画制作から必要な専門スタッフの選定まで一括してディレクションしてくれる会社に依頼することで、漫画表現を使ったプロモーションが可能になります。

応用

従来の出版は印刷コストが多くを占めるもので、自費出版のネックとなっていましたが、電子書籍が一般化しつつあり、しかもそれらがスマホなどで読めるようになっていますので、漫画も電子書籍にすることで、どんなところでもいつでも読めるものとなります。漫画の電子化によって、プロモーションへの応用がさらに進むと見られています。 漫画を応用する別の企画としては、漫画のようなキャラクタを創って販促活動に利用するものがあります。各地で地域おこしのためにユルキャラが作られていますが、プロモーションを通して漫画家とのつながりができると、それを生かして、町おこしとかイベントの際にキャラクタをつくってもらうことで、別のプロモーション企画に発展することがあります。
漫画が紙媒体から電子媒体やネットに活躍の場を広げたように、漫画制作も一般ユーザや企業向け、あるいはW ebサイトでの利用などビジネスの機会を広げようとしています。

お問い合わせ先:株式会社二葉企画

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