株式会社プロセスレボ■新しい技術で顧客の想いをデザインで支援する

「新しい技術に挑戦し、情報文化を通して社会に貢献」を経営理念に、さまざまな媒体で顧客のニーズに応えている株式会社プロセスレボ。培った写真製版技術とデザイン力を融合させ、新たなビジネスに挑んでいる。佐々木進営業課長に話を伺った。


株式会社プロセスレボ

〒060-0062
札幌市中央区南2条西13丁目318-18
http://www.prevo.jp  

営業課長兼東京支社長
佐々木 進氏(GC北海道)

デザイン力と製版技術を融合したビジネスへ

札幌市に本社を構え、東京に支社を置いて全国展開している株式会社プロセスレボ。現在従業員数は19名で、企画・デザインから製版のプリプレスを主体に、大判はじめ各種インクジェットプリンターとオンデマンド印刷機を保有し出力している。オフセット印刷に関しては外注に出しているとのことだ。
名刺から大判ポスター、小ロットチラシ、大ロット折り込みチラシ、店舗サインや商品ラベル、パッケージ制作などのさまざまなデザインと印刷に対応しているが、紙媒体だけでなく、デジタルサイネージやWebサイト制作、映像制作などのデジタルコンテンツ制作にも対応し、主力であるデザインと今まで培ってきた写真製版技術を融合させたトータルデザインで、顧客の媒体制作を支援している。
さらに20年程前からオリジナルグッズの製作・販売を手掛ける「プリントショップ・プレボ」を本社1階で営業。地元企業や個人ユーザーに利用され親しまれている。
取材に応えていただいた佐々木課長は、杉渕好美社長の右腕として営業部門の最前線で活躍しているキーパーソン。東京支社長として月に数回上京しているとのことだ。
「弊社の事業は紙媒体のデザイン業務が主ですが、デザインを皮切りにさまざまな媒体や商材に発展させています。企画から納品までワンストップで制作できるメリットを持っていますから、それをお客様に訴えています。お客様から新しいお客様を紹介していただくなど人との繋がりは大きいですね」と、デザインを主体に仕事を受注しているという。
かつて柱であった新聞製版が縮小し、マルチメディア展開になった現在、デジタルコンテンツのニーズに応えるために、その分野に注力する必要が生じている。
具体的には「Webサイトの制作、動画撮影・編集、Web広告制作、デジタルサイネージなどデジタルコンテンツの提案を行い、お客様の最適な媒体制作を支援しています」とのことだ。
同社の強みは制作の技術レベルにある。「制作部門の社員はそれぞれのスキルが全員高いレベルで保たれているのが特長です。ですから、欠員や不測の事態が生じることがあったりしても、すぐに別の社員が仕事を引き継げるようになっています」と、制作技術の高さをメリットに挙げる。
また、プリントショップ・プレボではさまざまな素材の商品を実際に手にとって確認することができ、Tシャツや布製品、カードなど世界に1つだけのオリジナル製品を作ることができる。
「店舗の営業は通常は社員2名が担当し、接客とプリント作業を行っています。お客様のデータ制作のアドバイスから、場合によってはデータを一から作ることもしています。また、社内で作った商品を北海道三笠市にある道の駅に卸していますし、ECサイトのほうではオリジナルの商品製作を受け付けています」と、プリントショップ・プレボは同社の販路拡大に一役買っている。

Web制作スキルを身に付け仕事に活かす

「また、「最近はWeb 関連の仕事が増えてきたことから、社内でコーティング作業をできるようにしようと、講師の方を招いて数名ずつに分けて勉強会を行っています」と、Web デザインのスキルを身に付けているとのこと。新しい技術の習得の場があることで、社員の仕事に対するモチベーションに繋がっているようだ。ただし、若い社員が少ないため「次世代を担える若い人材をいかに増やしていくかが課題です」と、今後は人材の確保がテーマになるとの考えだ。
「Web のスキルを身に付けるのは、顧客のWeb への関心が高まり市場が拡大しつつあるからです。Webで提案する時は紙媒体も、また紙媒体を提案する時はWebもというように、クロスセル営業で臨んでいます。例えば、チラシだけでは勿体ないのでランディングページも作ってWebでもPRしてみませんかと、また逆に、Webサイトを制作するのであれば、チラシやパンフの紙媒体でも集客してみませんかと、提案したりしています」と、紙媒体とWeb の両面からビジネス展開することが不可欠になっているという。
「これからのデザイナーには、納期に間に合わせたり、収益性を考慮したりと、売上から逆算して効率的に制作していくという考えが必要になっていると思います」と、経営的な視点で考えられるデザイナーが求められているとのことだ。
今後は東京での営業活動を活発化し、東京からの仕事も増やしていく方針とのことだ。先のGCJ東京大会に参加された佐々木課長は、組合員の存在を改めて知り、「仲間とのネットワークが利用できるのは有意義なことだと思います。機会があれば仕事面で繋がっていきたい」と話す。



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