株式会社ケロっと工房■困りごとを解決するシステムコーディネーター

パソコンの修理からホームページの制作まで、法人・個人問わずさまざまなニーズに応える株式会社ケロっと工房。ハードからソフトまであらゆる困りごとを解決している同社の業務内容、仕事ぶりについて、今野達則社長に話を伺った。


株式会社ケロっと工房

〒062-0041
北海道札幌市豊平区福住1条5丁目8-12-202
http://www.atelier-kerotto.com/  

代表取締役
今野 達則氏(GC北海道)

仕事はデジタルに関するあらゆる分野を扱う

札幌市内に会社を構えている株式会社ケロっと工房は、道内全域にわたって営業展開しているだけでなく、要請があれば全国各地に駆けつけるフットワークの良さを持っている。
2006 年に会社を立ち上げた今野社長は、社名の由来について「簡単にケロっと修理するという意味合いの他に、“システム”や“デザイン”という名称を付けると、仕事の幅が狭くなると思ったからです。それと、覚えられやすくて愛嬌のある社名にしたかったこともあります」ということで現社名にしたという。
設立当初は、仕事を請け負うために自ら札幌市内をポスティングしていったが、後にGC北海道に加入するきっかけとなった出来事があった。
「ポスティングしたチラシをたまたま杉渕理事長の奥様がご覧になって、ご連絡をいただいたのが契機となり、杉渕理事長の会社のプリントショップ・プレボのホームページ(以後、HP)を作成させていただきました。その縁で、数年後 GC 北海道に加入することになったのです」と振り返る。現在、今野社長はGC北海道の副理事長に就き、組合活動にも従事している。
とにかく業務内容が多岐にわたっているのが特徴だ。パソコン(以後、PC)の保守・修理・復旧、法人・個人のHP 制作、カスタムPC 製作、監視カメラの設置、PCのウイルス検査・駆除、PCやネット関連の操作講習・レッスンに至るまで、法人、個人問わずあらゆる情報関連に関して困っていることがあれば、それを解決するサービスを行っている。
PCとの出会いについて今野社長は「小学6年生の時に祖父が家に来て、これからは一家に一台のPC時代がやってくるので勉強しておきなさいと言って、Windows3.1のPCを置いていきました。それを使ってMS-DOSでコマンドを打ってプログラミングしたり、PCの中身を知るために分解して組み立てたりして、経験則によってPCに詳しくなりました」と、独学でPCの知識を習得したという。

アナログで対応することを大切にしている

そんな少年時代を過ごした今野社長は、社会人になると自ずとPCを扱う仕事に進んだ。「オリジナルのPCを組み立てたいお客様がいらっしゃるので、それを代行する仕事をするようになりました。例えば印刷会社さんであれば、Adobeのソフトを使いやすくしたいという要望があれば、最適な部品を選んでPCを組み立てて納品しています。それぞれの会社や現場では、仕事の内容に適したPCを求めますから、それに合ったスペックのPCを組立てる必要があるわけです」と、PCのカスタマイズ化は今でも続けていて、業務の柱の一つになっている。
PCに詳しいとその仕事ぶりが買われてさまざまな仕事が舞い込んでくる。「DTP制作を始めた人がAdobe Illustratorを入れた時の操作の講習や、一般企業の新入社員にWord、Excel、PowerPointなどのオフィスソフトの使い方の講習なども行っています。近年増えているものでは、会社の情報漏えいを防ぐための情報モラルの講習などがあります」と、講習・セミナーなどの仕事にも携わるようになった。
最近はYouTubeの動画制作の需要が広がっていることから、動画制作に適したスペックのPCを求める動向があり、機種選定だけでなくオリジナルPCの組立てから動画撮影・編集作業まで請け負うこともあるという。
「実際にビデオカメラで撮影します。動画制作は法人、個人あらゆる市場で需要が生まれ伸びていくと思います」と、今後の市場を見通している。
その他の業務としては、会社のネットワークの構築、NAS(ネットワークHDD)を使ったホームサーバーの設置などと多種多様だ。PCやネットワークに関するシステム構築のコンサルタント、あるいはシステムコーディネーターといった業務と言えるだろう。
このようにPCに関する幅広い知識を持つ今野社長は、ホームページ制作も手掛けている。最近は販売展開するためのECサイトの需要が出てきているという。
「HPでPR するために開設しても、すぐには検索には上がってきません。安定して制作を受注できるようになるまで3年から5年は要します。HPは中長期的に見ていかなければならないメディアです。そのことをお客様に理解していただき、説明しながら制作していくようにしています」と、HP制作での留意点を説く。
今野社長がモットーにしていることは、「お客様のデジタルに関する困りごとを解決するために仕事をしていますが、実はアナログを大切にしています。何もかもデジタルで対応しますと、すれ違いや不具合が発生することがあります。希望を伺うためのヒアリングをしたり、問題を聞き出したりすることは、できるだけアナログで対応するようにしています。ビジネスは人と関わることで繋がりが生まれたりしますから、アナログでの対応を大切に考えて仕事に臨むようにしています」と話す。


制作したWebサイトの事例


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