株式会社避雷針ワークス■システムを構築する活かし合い支え合うデザインファブレス企業

株式会社避雷針ワークスは、明確に見えないビジネスの点と点を結び線へと成長させ、成長した線と線を繋ぎ面へと熟成させ、ビジネスを可視化しインフラを構築するビジネスデザインファブレス企業である。竹内登社長に事業内容について話を伺った。


株式会社避雷針ワークス

〒176-0004
東京都練馬区小竹町1-57-6
LANIハウス 101
http://www.hiraishin-works.jp/  


代表取締役
竹内 登氏(GC東京)

AI・IoTに特化したコンサルタント資格を取得

同社は 2019 年10月に設立したITで働き方をデザインする企業である。社名の由来について竹内社長は「私のところにさまざまな情報が集まってきて、私自身がその情報をお客様のところに発信していく“避雷針”になるという意味で付けました」と話す。
印刷業界では今後 AIやIoTを使ったビジネスに取り組まなければならないが、同社のビジネスはそれをサポートするビジネスである。「お客様の疑問となる点と点を結び線へと成長させ、成長した線と線を繋ぎ面へと熟成することを目的として、ビジネスを可視化、現実化してインフラの構築をお手伝いすることが、弊社の経営理念です」と、ビジネスデザインファブレス企業を標榜している。
主な事業内容は、ワークフローデザインの提案と構築、各種コンサルティング業務、企業紹介BPO事業、ソフトウェア開発・機器販売などで、これからの印刷業が取り組むべきビジネスをサポートする内容になっている。竹内社長は、AI・IoT を使って顧客のビジネスデザインを提案しコンサルティング業務を展開するために、昨年、日本初のAI・IoTに特化したコンサルタント資格認定機関である(一社)AI・IoT 普及推進協会の最上位の「AI・IoTマスターコンサルタント」認定資格を取得した。
「AIやIoTに関する専門的な知識を習得していますから、お客様がシステムを構築する際にゼロからサポートすることができます。印刷業界はもちろんのこと、あらゆる業界でシステム構築をされるお客様をサポートしています」とのことだ。
業務メニューは、1つはビジネスで必要とする人、モノ、企業、案件の仲介者となるということ。「例えば、システム構築のマニュアル制作会社と新規に事業を立ち上げる企業を仲介し、業務協業化を進めていくマッチング業務が挙げられます。その際にAI、IoT、ITを使った効率的な働き方のビジネスデザインを提案します。またそれに関連する機器、ソフトウェアの選択も行い提案します」。
印刷会社に関する開発分野で言えば、自動組版用プログラムの作成、印刷業務管理システム構築に伴うツールの選択対応。新聞社なら電子版業界紙を販売するためのECサイトの構築などを提案している。
その他では、ECサイト作成、データベースを利用した管理プログラム、Webプログラム、Access 等を使用した集計プログラムなどの作成。さらには各種 Webサイトのデザイン設計を受注し提供している。
「プログラミングの仕事が発生する際は、外部のプログラマーに委託しスケジュールを組んで仕事を進めていきます。私のほうでシステム設計を行い、それに沿って最適なプログラマーに発注しプログラミングを行っていくわけですが、作業にはかなりの時間を要しますから、しっかりと計画を立てて取り組まないと、納期に間に合わないどころか、希望していたシステムを開発することもできません。プログラマーの質はピンからキリまであって、有能なプログラマーは引く手あまたで確保するのが大変です」と、プログラマーへの発注が大変だと話す。

人材ネットワークを使って各種システムを構築

  AIMCの認定証

「予定通り仕事が完了することはまれで、システム構築の出来不出来はプログラマーの仕事への取り組み方に掛かっています。日頃から関係を築いておく必要があり、プログラマーの選定が重要になります。ITの知識を持ち、プログラマーと日頃から連携して仕事をしている専門家に依頼するのが、結局はコスト削減や時短に繋がります」と説く。
そのためプログラマーと縁がない企業が、知らないプログラマーにプログラミングの仕事を依頼するのは避けたほうがよいという。
とにかく専門家といかに知り合い、仲間とネットワークを築いていくかがポイントになるという。「異業種の企業との交流やシステム開発会社を退職した人材などと知り合って、お互い得意分野で協力して仕事をしていきましょうと持ちかけます」と、竹内社長は事業を進めていく上で人材のネットワークの大切さを強調する。
また、コロナ禍ということもあって、助成金や補助金の申請書の作成代行も行っている。各種申請書類の作成、テレワーク助成金を活用した機器の購入、WAN、LAN のネット環境構築、ローカル5G の環境構築などを支援している。「実際に私も経験してみないとお客様にコンサルできないと考えて、弊社の事業再構築補助金の申請をしています」とのことだ。
「これまで印刷業 界 のお客 様のECサイト構築やソフトウェア等の作成を行ってきた実績があります。今後 AIやIoTを導入したワークフローや WebサイトやECサイトを作成し、DX化していくことが求められてきますから、その分野のシステム構築でご相談いただければお役に立てると思います。また、昨今のSDGsに関するコンサルティング、ベーシックなアプリ・ソフト開発など、何でもお気軽にご相談ください」と話す。
今後、印刷業がインターネットを駆使したマーケティングやMA(マーケティングオートメーション)を使ったマーケティングDXなどが求められてくるが、その際のシステム構築で同社の出番が増えていくことが予想され、今後の活躍が期待できる。


人材ネットワーク loT AI GC東京 Fellowship