写真で綴る「第63回 GCJ東京大会」
テーマ「GCJ 万博~仲間を知ってビジネスを広げよう~」
会員の絆を深める
日本グラフィックコミュニケーションズ工業組合連合会( 錦山慎太郎会長、主管 : GC東京)の「第63回日本グラフィックコミュニケーションズ工業組合連合会東京大会」が、「GCJ万博~仲間を知ってビジネスを広げよう~」をテーマに、7月29日(金)午後2時から、東京・水道橋の東京ドームホテル「天空の間」で開催されました。来賓含め総勢約190名が参加した大会は、大会式典・表彰、企画イベント、大会懇親会の3部で構成され、企画イベントでは、全国の会員の事業内容を紹介するパネル展示、協賛広告会社や賛助会員のPRのための展示エリア、パネルディスカッション、ライブイベントを開催しました。また、会場に来られない組合員並びに従業員に向けて大会の模様をライブ配信し、これまでのGCJ大会とは一線を画す内容となり、まさに仲間を知ってパートナーを見つけて、新たなビジネスを開拓していくというテーマに相応しい大会となりました。今回はそんな大会の全貌を写真と共にお伝えします。
大会式典・表彰
青柳恵介大会実行委員長の開会のことばで幕を開けた大会式典は、錦山会長が挨拶に立ち、冒頭、賛助会員、協賛各社、全国の会員に向けて、新型コロナウイルスの感染が拡大中にも関わらず大会に参加されたことと、日頃の組合事業への協力について謝辞を述べました。「現在の経営者は、ただ集まって懇親会を開催するだけでは満足していただけません。GCJ執行部では各会員の発展のために有益な情報を提供しているつもりですが、なかなか納得していただける状況になっていません。そこで今回の大会を通して、まずは会員各社や会員の考え方を知ってもらうために「仲間を知ってビジネスを広げよう」というテーマを設けました。気心が知れた仲間でないと、ビジネスに発展しないと考えたからです。この大会でGCJ会員が実際に仲間を作ることができて、GCJの組合事業に改めて参加してみようと思っていただければ幸いです」と、大会趣旨を述べました。引き続き表彰式に移り、GCJの組合活動に長年尽力し、業界組織の強化、振興、発展に貢献してきた人物を表彰。
「功労賞」「振興賞」「精励賞」の3部門の表彰を行いました。(以下は敬称略)
功労賞
功労賞は、小林博美(GC 東京、㈱二葉写真製版 代表取締役会長)、松井博司(GC 近畿、㈱コトブキ企画取締役会長)の2名。
振興賞
振興賞は、酒井紀典(GC北海道、日本標示㈱ 代表取締役)、髙橋健一郎(GC東北、㈲高橋写真製版 代表取締役)、川原正隆(GC中部、㈱ニューキャスト 代表取締役社長)、安平健一(GC近畿、㈱ダイム 代表取締役社長)、谷口邦雄(GC中国、㈱内外プロセス 代表取締役)、宮嵜佳昭(GC四国、㈱ミヤプロ 代表取締役)の6名。
精励賞
精励賞は、菅原吉広(GC 東北、㈱イメージパーク)、和田二美男(GC 東京、㈱上田写真製版所)、岡崎昌平(GC 東京、㈱RUHIA)、森本和美(GC 近畿、㈱あいぼっくす)、木谷真子(GC中国、㈲イシモト写植)、大出桂子(GC中国、㈱スモト)、松尾洋美(GC中国、㈱スモト)、酒井啓二(GC中国、㈱秀巧堂)、菊本みつこ(GC 四国、㈱ミヤプロ)の9名。
表彰者には錦山会長から表彰状が授与され、部門ごとに記念撮影を行いました。杉渕好美GCJ副会長が「功労賞や振興賞を受賞された経営者の皆様におかれましては、激しく変化する業界の中で日々研鑽しながら経営に携われて、事業の継承に尽力されていることに敬服します。また、精励賞を受賞された皆様には、日頃から経営者のよきパートナーとして貢献されたことに対して、業界人の一人として感謝します」と、祝辞を述べました。
続いて、功労賞を受賞した小林博美氏が受賞者を代表して挨拶しました。小林氏はGCJのルーツに触れ、今日までのGCJ の成り立ちについて話しつつ、「デジタル化になっていろいろなメディアが出現し、それらを制作するコンテンツが増えて、私たちの仕事も増えていると思います。新しいスタイルの情報サービス業を目指してGCJを発展させていければと考えています」と、謝辞を述べました。
閉会の言葉では、児島隆夫大会実行副委員長が壇上に立ち、「パネル展示では私自身も一緒に事業をしてみたいと思える会社がありました。皆様も興味を持たれた会社があれば是非コラボをしてみてはどうでしょうか。この後のパネルディスカッションでは若手の経営者が難局をどう乗り越えて今日に至ったのか、また、今後どのように経営していくのかを本音で語っていただけるかと思います。どうぞ楽しみにしてください。懇親会では和気あいあいの中でコミュニケーションを図って、GCJの仲間との絆をより深いものにしてください」と述べました。
式典の最後は、参加者が全員中央に集まり記念撮影を行いました。
企画イベント
15時から開始されたパネルディスカッションでは、佐々木幸太GCJ専務理事が司会進行役となり、各工組の若手組合員がパネリストになって、「激変の印刷産業 私たちはどこに進むのか!」をテーマに本音で語り合いました。
参加したパネリストは、佐々木進(GC 北海道、㈱プロセスレボ)、髙橋健一郎(GC 東北、㈲高橋写真製版)、犬養岬太(GC 東京、㈱光陽社)、水谷健太郎(GC中部、㈱プロセスセンター)、前本陽子(GC中国、㈱スモト)、永野正将(GC 四国、㈱飛鳥)、中村賢(GC九州、㈲北九州写真製版社)の7名。(敬称略)
ディスカッションでは、「自社紹介」「これまで自社はどうして生き残れたのか」「現在の状況とこれからどうなると予想するか」「これから生き残るためには何をしなければならないのか」「プリプレスの存在意義(価値)とは」「GC ができること、やるべきこととは何か」などのテーマをパネリストに投げかけて討論しました。(パネルディスカッションの詳しい内容については10月号で掲載)
パネル展示では会員各社のポスターを掲示しましたが、大会のテーマにもあるように「仲間を知ってビジネスを広げよう」を目的とした重要な企画です。会員の多くはいち早く業態変革を行い、さまざまな分野に事業を広げていますが、各社は現在どんな事業に力を入れて、どのように展開しているのかを他の組合員に知ってもらい、ビジネスに繋げていくためにアピールしました。パネル展示は事業のパートナーを見つけたり、仲間に仕事を依頼したりする場となり、好評を博しました。
また、企画イベントで画期的と言えるのが、GCJ大会初の試みであるライブ配信です。大会の模様を生中継し、会場に設置した大型スクリーンに映し出すというものです。パネル展示に掲示された事業について組合員に尋ねたり、隣のホールの「ホワイエ」で出展している広告協賛会社や賛助会員にインタビューを行ったりと、事業内容や出展品について話を伺うために、白倉猛大会実行委員がカメラクルーと共に会場の各所を回りライブ中継を行いました。
大会懇親会
午後6時から開催された大会懇親会は、冒頭、錦山会長の挨拶で始まりました。「大会が開催できたのは、会員の皆様、賛助会員の皆様、協賛各社様のご協力があってこそで、改めて感謝申し上げます。また多くの来賓の方々に参加していただき大変嬉しく思っています。会員各社はさまざまな分野に進出しております。執行部としてはこの大会を通じて現状を把握し、各会員の求めている情報を集めてGCJとして発信していく考えです。また、大会を実行するに当たって、東京の会員だけではなく、全国の仲間と協力して準備し開催することができました。ビジネスにおいても、この大会で会員同士のコラボレーションが生まれたら大成功だと思っています。これからも皆様の期待に応えられるよう、GCJが印刷産業の中で存在価値を示せるように努力していくつもりです」という趣旨の挨拶を述べました。
続いて、司会の加藤響子さんが来賓を一人ずつ紹介した後、来賓を代表して(一社)日本印刷産業連合会の小澤典由専務理事が祝辞で登壇し、「大会の開催に当たり大変な準備をしてこられたと思います。また、プリプレス工程は技術革新が激しい中で、デジタル化にいち早く取り組まれたと思いますし、今日まで皆様が頑張ってこられたことに敬意を表します。日印産連では、10団体の皆様と共に印刷業界の諸問題の解決に当たっていきたいと考えています」と述べました。
乾杯の音頭では、プリプレス&デジタルプリンティング機材協議会の辻重紀会長が、「コロナ禍において1社ではなかなかできないことを、仲間と共に新たな価値の創造を目指していかれようとしているのは、大変素晴らしいことだと思います」と述べ、高らかに乾杯の発声を行いました。
懇親会は各テーブルで歓談が繰り広げられ、近況報告や情報交換が活発に行われ、話に花が咲きました。
19時40 分、懇親会も終わりに近づく中、青柳実行委員長が挨拶に立ち、実行委員を一人ずつ壇上に上げて紹介。「今大会は、錦山会長の『仲間を知ってビジネスを広げよう』という大会に懸ける思いを実現することにしました。そのためには、地方のメンバーにも協力していただく必要があると言われて、その考えを引き継いで1年前からメンバーのサポートを得て準備してきました。そして、今大会を開催することができました。当然、この場にいらしてくださった皆様、会員、協賛・賛助会員の皆様のご協力がなければ、今日の日を迎えることはできませんでした。改めてお礼申し上げます」と挨拶し、会場は盛大な拍手に包まれました。
閉会の言葉では、松浦睦桐GCJ副会長が「GCJの会員はこの10 年間で半減しました。もちろん印刷業界の皆様も同様に大変だと思います。もはや競争するのではなく、協業と言いましょうか、お互いの不足しているところは補填して、各社の強いところは伸ばしていかなければ生き残れない時代になりました。この大会はお互いを補完し協働で一緒に仕事をしていく仲間を見つけていく場になったかと思っています。これからがスタートです」と述べ、三本締めを行って閉会しました。
GCJ会員の皆さま
賛助会員の皆さま
ご協賛いただきました企業の皆さま
開催に向けてご尽力いただいた関係者の皆さま
そして、会場へ足を運んで
いただきました全ての皆さまへ
この場を借りて改めて感謝申し上げます。
▼ 特設サイト ▼
https://63rd.gcj-page.or.jp/
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