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概要

月刊GCJ 2016年9月号

日印産連プライバシーマーク審査センターは、このほど、プライバシーマークの認定をした事業者から、平成27年度に報告があった個人情報の取扱いにおける事故報告の概要をとりまとめた。それによると、事故の現象では封入ミスによる誤送付が最も多く、10件発生した。次に携帯電話・資料の紛失で5件、メールの誤送信が3件と続いている。Web上/漏えい・盗難などを含めたその他が5件となり、平成27年度の事故報告件数は合計23件となった。これは平成21年度からの報告では、過去最も多い数字となった(表参照)。報告のあった主な事故概要は次の通り。◆漏えい/誤送付/封入ミス① 受託した報告書発送業務において、梱包と発送宛先の突き合わせ封入ミスの報告が10件で過去最多にを怠り発送したため、別の送付案内状が同梱されたものが送付され、本人以外に氏名、学校名、役職が漏えいした。(漏えい件数24件)② 印字・加工・発送業務において、作業手順不備により、住所・氏名等を印字した帳票をA組合に納品すべきところをB組合に納品し、本人以外に氏名、住所等が漏えいした。(漏えい件数47件)③ 申込書発送業務において、封入封緘機で発生した誤封入を手直し作業で封入し直しする際、誤ってAさんの封筒にBさんの申込書、Bさんの封筒にAさんの申込書が封入された状態で発送し、2名の氏名、生年月日、性別、住所等が漏えいした。(漏えい件数2件)④ 受託した「調査票の作成・送付業務」において、2面付けの印刷時に、右側住所の番地部分に左側の番地を貼付け誤印刷した結果、個人情報(氏名、車種、ナンバー)が他の住所に送付された。(漏えい件数2,233件)◆紛失① 従業員が会社から貸与されている業務用携帯電話1台(パスワードロック実施)を、帰宅途中のタクシー降車時にカバンから財布を取り出す際に落としたが、翌日遠隔操作による本体ロックを実施し、後日、携帯電話会社より拾得の連絡があった。他者が使用した痕跡はみられなかった。(漏えい件数250件)② 資格試験実施の業務において氏名、受験番号が記載された「受験者出欠名簿」1室分を試験実施後、回収した資材の確認記録をチェックする仕組みが無かったため紛失した。誤廃棄処分されたと推測されるが確証はない。(紛失件数38件)◆漏えい/誤送付/メール送信① We bサイト運営の事務局業務日印産連プライバシーマーク審査センター平成27年度 個人情報に関する事故報告について事故の現象別分類(年度別)21 2016 September